また時代小説読んだ&Civボードゲーム「叡智と闘争」届いた
2014年1月19日 読書
剣客商売 藤沢周平(著)
言わずと知れた名作。
藤沢周平の文章は初めて読んだが、
素晴らしい人物・風景描写。
長編ではなく短篇集なのもまた良い。
評価★★★★★
水の城 未だ落城せず 風野 真知雄(著)
「まとめ上げる? いや、そんなことは考えもしなかった。やるだけやって、あとは野となれというつもりしかなかった」
「なあに、それは、いつも城の皆に顔を見せているということだけだった。わしの顔がゆとりの窺える表情であったなら、城の者も安心できるであろう。逆に不安が現れていたなら、城の者にも動揺が広がるであろう。幸か不幸か、わしは気持ちが正直に顔に出るらしい。
だから、すぐに城の者に見破られてしまうだろうが、それも覚悟の上で、とにかく顔を、衆目にさらすように心がけた。実際、気をつけたのはそれくらいのものだった」
――――――成田長親。籠城という状況下、城内をまとめ上げられた理由を問われ。
のぼうの城と同じく「忍城攻め」を題材にした小説。
Amazonのレビューにて散見される、こちらの方が面白いという意見には全面的に同意。
まず登場人物たちがより魅力的に書かれている。
あちらでは単なる死に役だった肥前守は秀吉の謀略を瞬時に見抜き歴戦の貫禄を見せるし、
喚くだけで城守においては何もしなかった甲斐姫は自ら出陣して家老たちを慌てさせるも見事な戦果で兵達の士気を上げた末に主役を差し置いて表紙を飾り、忍城攻めの後も最後のページまで奔放な生き様を貫く。
そして武将にしてはおっとりな性格ながら、人の気持ちや才能を
見抜く観察眼を持ち、時には一抹の悲しさも見せる主人公長親。
また、「忍城が主役のようにも感じる」とのレビューもあるくらい、
城の描写にページが割かれている。
蓮の花に囲まれた城というのは本気で行ってみたい、現存しているようだし。
昭和63年に建て直されたものだそうな、残念。
ただ不満点を挙げるとすれば活躍が書かれるのはほとんど長親が眼を掛けた町人・村人であり、
武将が目立たない所と後半の内容にやや駆け足感があるところか。
評価★★★☆☆+0.5
また、駿河屋で予約していたシヴィライゼーション:ボードゲーム「叡智と闘争」が届く。3574円。
家康やモンテスマといった文明指導者も全員揃ったようだし、これで最後かな?
言わずと知れた名作。
藤沢周平の文章は初めて読んだが、
素晴らしい人物・風景描写。
長編ではなく短篇集なのもまた良い。
評価★★★★★
水の城 未だ落城せず 風野 真知雄(著)
「まとめ上げる? いや、そんなことは考えもしなかった。やるだけやって、あとは野となれというつもりしかなかった」
「なあに、それは、いつも城の皆に顔を見せているということだけだった。わしの顔がゆとりの窺える表情であったなら、城の者も安心できるであろう。逆に不安が現れていたなら、城の者にも動揺が広がるであろう。幸か不幸か、わしは気持ちが正直に顔に出るらしい。
だから、すぐに城の者に見破られてしまうだろうが、それも覚悟の上で、とにかく顔を、衆目にさらすように心がけた。実際、気をつけたのはそれくらいのものだった」
――――――成田長親。籠城という状況下、城内をまとめ上げられた理由を問われ。
のぼうの城と同じく「忍城攻め」を題材にした小説。
Amazonのレビューにて散見される、こちらの方が面白いという意見には全面的に同意。
まず登場人物たちがより魅力的に書かれている。
あちらでは単なる死に役だった肥前守は秀吉の謀略を瞬時に見抜き歴戦の貫禄を見せるし、
喚くだけで城守においては何もしなかった甲斐姫は自ら出陣して家老たちを慌てさせるも見事な戦果で兵達の士気を上げた末に主役を差し置いて表紙を飾り、忍城攻めの後も最後のページまで奔放な生き様を貫く。
そして武将にしてはおっとりな性格ながら、人の気持ちや才能を
見抜く観察眼を持ち、時には一抹の悲しさも見せる主人公長親。
また、「忍城が主役のようにも感じる」とのレビューもあるくらい、
城の描写にページが割かれている。
蓮の花に囲まれた城というのは本気で行ってみたい、
昭和63年に建て直されたものだそうな、残念。
ただ不満点を挙げるとすれば活躍が書かれるのはほとんど長親が眼を掛けた町人・村人であり、
武将が目立たない所と後半の内容にやや駆け足感があるところか。
評価★★★☆☆+0.5
また、駿河屋で予約していたシヴィライゼーション:ボードゲーム「叡智と闘争」が届く。3574円。
家康やモンテスマといった文明指導者も全員揃ったようだし、これで最後かな?
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