公儀鬼役御膳帳 外待雨 六道慧(著)
突然長屋暮らしを命ぜられた、鬼役(毒味役)の妾腹の息子が主人公の小説の第5巻にして最終巻。
脇役達の魅力あるキャラクターやさほどの禄高を持たない鬼役が公儀隠密を手足のように使役できる謎、
時折出てくる料理うんちく話など材料は決して悪くないのだが、
主人公の安易な万能人間化やすでに剣の達者な友人が二人もいるのに最強の剣士がレギュラーになってしまうなど、料理人(作家)の腕が悪いせいで結局最初の一・二巻しか面白くないシリーズとなってしまった。
一徳氏の表紙絵が途中で無くなってしまったのも大きなマイナス。
最終巻のこの本は今までの伏線を稚拙に回収し、打ち切り染みた”なんとなく大団円”で終わる。
主人公の母親が毒殺されたというのは結局のところ単なる祖母の妄想だったのだろうか?
評価★☆☆☆☆
のぼうの城 上・下 和田竜(著)
戦国大名石田三成の戦下手(史実とは異なるため風評被害だが)を世に知らしめた「忍城水攻め」を石田方・忍城方の両方の視点から書いた作品。
読み終わって、上・下巻の、しかも映画化された話題作にしてはやけに描写があっさりとして物足りない本だなと思っていたら
「第29回城戸賞(2003年)を受賞した脚本『忍ぶの城』を、映画作品を前提としたノベライズとして自ら執筆したものである」(Wikipediaより)
とのこと。
話自体は面白い方だが、何を考えているか読み取れない男を主人公に据えるには余りにも描写不足で、彼に魅力や説得力を感じる前に本が終わってしまった。
文庫版を上・下巻に分けたのは姑息の一言。
評価★★☆☆☆
突然長屋暮らしを命ぜられた、鬼役(毒味役)の妾腹の息子が主人公の小説の第5巻にして最終巻。
脇役達の魅力あるキャラクターやさほどの禄高を持たない鬼役が公儀隠密を手足のように使役できる謎、
時折出てくる料理うんちく話など材料は決して悪くないのだが、
主人公の安易な万能人間化やすでに剣の達者な友人が二人もいるのに最強の剣士がレギュラーになってしまうなど、料理人(作家)の腕が悪いせいで結局最初の一・二巻しか面白くないシリーズとなってしまった。
一徳氏の表紙絵が途中で無くなってしまったのも大きなマイナス。
最終巻のこの本は今までの伏線を稚拙に回収し、打ち切り染みた”なんとなく大団円”で終わる。
主人公の母親が毒殺されたというのは結局のところ単なる祖母の妄想だったのだろうか?
評価★☆☆☆☆
のぼうの城 上・下 和田竜(著)
戦国大名石田三成の戦下手(史実とは異なるため風評被害だが)を世に知らしめた「忍城水攻め」を石田方・忍城方の両方の視点から書いた作品。
読み終わって、上・下巻の、しかも映画化された話題作にしてはやけに描写があっさりとして物足りない本だなと思っていたら
「第29回城戸賞(2003年)を受賞した脚本『忍ぶの城』を、映画作品を前提としたノベライズとして自ら執筆したものである」(Wikipediaより)
とのこと。
話自体は面白い方だが、何を考えているか読み取れない男を主人公に据えるには余りにも描写不足で、彼に魅力や説得力を感じる前に本が終わってしまった。
文庫版を上・下巻に分けたのは姑息の一言。
評価★★☆☆☆
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